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日本工業経済新聞社(埼玉)
2025/07/02

【埼玉】熊谷市 妻沼水質管理センターの除塵機を増設

 熊谷市は、妻沼水質管理センター(八ツ口544)で、沈砂池除塵機を増設する工事を計画している。浄化処理前にごみなどを除去する機能を2系統に増やす工事。2026年2月末までに実施設計をまとめ、工事を26年度からの2年間で施工する想定だ。
 工事は一般競争入札で発注する予定。同市下水道課は「準備ができれば、早めに対応したい」としており、早ければ26年度第一四半期の公告になる見込みだ。
 実施設計はすでに日本水工コンサルタント熊谷営業所(熊谷市、電話048ー599ー3550)が手掛けている。工事は26年度と27年度の2年で進める計画。「電気設備などへの対応もあり、時間が掛かる見込み」(同市下水道課)という。事業費は今のところ、数億円になると見通している。
 同管理センターは、家庭などの公共下水道から流入した汚水を浄化処理する施設で、妻沼地区の4000人強から排出される汚水を受け入れている。同市中心部など他の地域は、桶川市の県施設で処理しているため、同市の処理場としては唯一の施設になる。
 同管理センターは00年に完成し、01年から運用を開始した。沈砂池除塵機は、汚水の処理施設の前工程に備えられた設備で、汚水が流れる水路に機器が設置してあり、目で見えるような比較的に大きなごみなどの異物を取り除く。
 既存の設備は1系統1基あり、センター完成時から稼働しているため、25年ほどが経過し、経年劣化が目立ってきているという。
 停止できない設備でもあるため、1系統をもう1系統増やすことにした。すでに同管理センターには、水路については2系統分が整備し終えており、増設工事では、空いているもう1系統に新しい機器を据え付けるなどする予定。
 同管理センターの汚水処理量自体は増えていない。そのため、増設工事が完了すれば増設した設備側を稼働させ、既存設備側は「予備機として扱う」(同市下水道課)ことにする想定だ。

提供:埼玉建設新聞