静岡県は、水道事業の課題解決を目指し、スタートアップなどから技術やサービスの提案を募集する。業務の効率化やコスト削減、収益確保などを目指し、県だけでなく県内水道事業者への展開も見据えている。
「ウォーターイノベーション共創支援事業」と銘打ち、1件当たり最大198万円まで実証実験経費を支援(最大3件を採択)する。県内水道事業者に対し、プラン発表の機会を創出する他、専門家による伴走支援も実施する。
対象は、革新的な技術やサービスを持つスタートアップ企業だが、水道事業に技術的な革新をもたらす可能性のあるスタートアップ以外の企業も可能(個人事業主を含む個人の応募は不可)。応募は8月20日午後5時まで。
事業概要の説明、募集テーマごとの基本的な考え方や必要性を解説する事業説明会を、7月15日にオンラインで開く。
【募集テーマ】
募集テーマは次の通り。
▽水道管の保守―非開削技術による埋設水道管の状態把握や補修・補強など
▽機械・電気設備の保守―点検故障履歴のデータベース化やAI学習を活用した故障予兆の把握など
▽職員業務の効率化―工業用水メーターのスマート化、設備台帳システム導入、業務継承支援など
▽フリーテーマ―工業用水の新規需要開拓、脱炭素化など企業局の業務の効率化やコスト削減、収益確保に資するもの
(提供:建通新聞社)