滋賀県湖東土木事務所は、豪雨による土砂災害を受け多賀町佐目地先の国道306号上方の「犬上川支流3」において杭式土石流捕捉工1基と、近接する「犬上川支流4」で透過型砂防堰堤1基の、計2基の土石流対策施設新設を計画している。24年度「支流3」を対象に先行委託済みの詳細設計を25年度7月にも完了後、「支流3」の用地測量委託へと進めると共に年度内には「支流4」の詳細設計も委託したい考え。業務後取り組む用地取得や事業費措置が順調にいけば早ければ26年度、初弾として「支流3」の杭式土石流捕捉工1基の設置工事について発注・着工し1〜2ヵ年で施工後、27年度にも「支流4」の透過型砂防堰堤1基の設置工事を発注・着工し1〜2ヵ年で施工後、28年度の全体完了としたい考えだ。
24年度発注した犬上川支流3単独砂防設計業務は浜エンジニアリング(長浜市)に委託済み(2月6日開札)で、多賀町佐目地先の犬上川支流3に新設する土石流対策施設1基の詳細設計を7月25日までの期間で進めている。支流3には透過型で延長約38b規模の土石流捕捉工1基を、支流4には延長約86b規模の透過型砂防堰堤1基を、それぞれ設置する計画。
23年度は村上興業(甲賀市)に、多賀町佐目地先の「大君ケ畑洞門」手前の国道306号路面上方の山林で「犬上川支流3」および「犬上川支流4」の谷筋2ヵ所においてそれぞれ1基、計2基の砂防施設を設置するための予備設計と、流木対策調査・施設計画2流域の業務を委託し、追加業務に伴う延長を経て3月完了した。
国道306号が通る多賀町佐目地先の事業地周辺では23年夏の豪雨で土砂災害が発生し一時通行止めとなり道路上の土砂の撤去などを行った。県湖東土木では土砂災害対策として同地の近接する谷筋2ヵ所に1基ずつ、計2基の砂防堰堤の新設を決定。
提供:滋賀産業新聞