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建通新聞社(神奈川)
2025/07/02

【神奈川】県 大船逆送管など更新へ工法検討 本年度に実施計画策定

神奈川県企業庁は、鎌倉市に敷設された大船逆送管など三つの基幹管路のリフレッシュ事業に向けて、本年度に実施計画をまとめる。大船逆送管と連続する湘南東配水本管(長谷系)、久木低区送水管2号を更新するため、開削または非開削など最適な工法を検討する。詳細設計は工法を踏まえて段階的に進める予定で、スケジュールは決まっていない。
 計画の対象区間は大船逆送管が延長1700b、湘南東配水本管が延長1700b、久木低区送水管2号が延長800b。管種は主に鋼管で、大船逆送管と久木低区送水管2号の口径は800_。湘南東配水本管は延長400bが口径800_、延長1300bが口径700_となる。
 現在、大船逆送管と湘南東配水本管は長谷配水池(鎌倉市)から水を送るために利用している。管更生工事は実施してきたものの、敷設からは約90年が経過する。
 久木低区送水管2号は久木配水池(逗子市)から鎌倉市方面に水を送っている。敷設からは約62年が経過する。大口径老朽管リフレッシュ事業として、三つの管路を更新する。
 計画の策定は日本インシーク(大阪市中央区)に委託した。開削か非開削、または送水を停止してパイプインパイプ工法で更新する可能性も含め、最適な工法を検討する。県道32号の大船逆送管をはじめ、鎌倉市内の観光地に近く、人通りが多い道路に埋設されていることも踏まえて工法やルートを選定する。工法に基づき実施計画をまとめ、概算工事費を算出する。
 今後のスケジュールは工法が決まっていないため未定だが、詳細設計などを段階的に進める方針だ。
 履行場所は鎌倉市常盤〜極楽寺・材木座地内。

提供:建通新聞社