令和7年度京都安全衛生大会が3日、京都市南区の京都テルサで開催。安全衛生表彰式などが行われた。
京都安全衛生大会は、京都労働局・京都府下各労働基準監督署が主唱。公益社団法人京都労働基準協会・京都労働基準協会各支部、建設業労働災害防止協会京都府支部、林業・木材製造業労働災害防止協会京都府支部、公益社団法人建設荷役車両安全技術協会京都支部、一般社団法人日本クレーン協会京都支部、京都府建築工業協同組合らが主催。京都府、京都市、京都府中小企業団体中央会、京都商工会議所、京都府商工会連合会らが後援。
主催者代表挨拶で青山恵則京都労働基準協会会長は「今年度の全国安全週間は7月1日から始まりました。昭和3年から一度も中断することなく続いてきたこの取り組みは今年で98回目を迎えます」「労働者の安全と健康の確保は、企業経営における最重要事項です。全ての事業場において経営トップが自ら先頭に立ち、安全衛生に取り組む姿勢が必要不可欠と考えています」「安全は現場任せではなく、経営の中核に据えるべき課題であるという認識を改めて共有したいと考えます」などと呼びかけた。
主唱者挨拶で角南巌京都労働局長は「本日の大会がそれぞれの業界あるいは事業所にとって、普段見逃している危険を見つける一助となること、有意義なものとなることを期待しています」「令和6年の京都府内の労働災害の発生状況について、全産業で死亡者数が5人となり、前年度と比べ12人の減少、休業4日以上の死傷災害は、2560人となり、前年と比べて112人の減少となった。特に建設業においては、昭和33年に統計を取り始めて以降、死亡者は初めてゼロとなり、死傷者数は207人で最少となった。しかし令和7年に入り、5月末の速報値で死亡者数が1人、休業4日以上の死傷者数が762人となり、昨年同期と比べて30人の増加となっている。令和6年の災害発生の状況に満足することなく、引き続き労働災害の防止にしっかりと努めていく必要がある」などと訴えた。
その後、安全衛生表彰式が行われた。
休憩後は、事例発表として「安全衛生への取り組み」(葛エ電福知山工場総務グループ統括チーフの荒木光彦氏)、基調講演として「安全衛生行政の課題と対策」(京都労働局労働基準部の宇野均健康安全課長)、特別講演として「安全はマネジメント」(M田安全衛生マネジメント合同会社のM田勉CEO)が行われた。
令和7年度京都安全衛生表彰受賞者のうち建設関連は次の通り(敬称略)。
◆京都労働局長表彰
《優良賞》
〈安全確保対策〉
▽樺|中工務店京都支店((仮称)京都三条ホテル計画)
《奨励賞》
〈健康確保(有害物)対策〉
▽カナデビア兜葬゚工場
◆京都労働基準協会会長表彰
《事業場表彰》
▽太平工業
▽鶴美建設
《個人表彰》
▽福井睦(活タ井杢工務店)
▽和田秀純(NSG Auto PLUS兜葬゚本部)