静岡県は、国道473号バイパス(BP)として、3月29日に3・3`が開通した「金谷相良道路U工区」の交通状況をまとめた。BP利用により移動時間の短縮、交通転換により国道473号現道の混雑緩和などの効果が現れている。
現道の交通量は11%減少しており、現道からBPへ交通が転換していることが分かる。さらに、大型車交通量は合計67%増加しており、新たな物流ルートとして利用されている。
沿線企業へのヒアリングでは▽通勤時間帯での現道の混雑が緩和▽開通区間は渋滞や信号待ちがなくスムーズに通行▽島田市金谷地区から相良牧之原インターチェンジ(IC)方面への通勤時間が5分短縮▽掛川市から国道1号菊川IC経由で相良牧之原IC方面への通勤時間が10分短縮―との回答も得ている。
実走調査(4月〜5月、通勤時間帯以外の昼間)での移動時間は、国道1号大代IC〜国道473号空港入口交差点間で現道約11分に対し、BP約8分と3分間短縮した。
交通量の変化(昼間12時間)は、現道(茶の都ミュージアム付近)では、開通前(2024年9月18日)9428台(大型車876台)に対し、開通後(5月13日)8355台(大型車432台)と11%減少。大型車は51%減少した。5月13日のBPの交通量は、4553台(大型車1031台)。現道とBPを合わせると開通前と比べ37%増加、大型車は67%増加した。
県では、秋にも調査を実施し交通状況を確認する予定。
(提供:建通新聞社)