県公営企業課発電所建設室は、山瀬発電所(大館市岩瀬字平戸内尻)の大規模改良に関し、12月をめどに電気設備を公告し、年度末の契約を目指す。8〜9年度は水車など設備の製作を進め、10年度に着工。また、設備付帯土木や建築については9年度末までに契約し、10〜11年度に工事を進める見通し。
計画は、FIP制度(既設導水路活用型)による売電を行うため大規模改良を行うもの。電気設備では水車、ケーシング、吸出管、入口弁、調速機、発電機、励磁機、給水装置、排水装置、配電盤、直流電源装置、屋外引込設備、遠方監視制御装置、ITV装置ホイストクレーンなどを集約・新設する。また、トランス室の壁面除去、流量計室の屋根防水と外壁塗装を行う。本館では屋根防水や外壁・床面塗装、水圧管路の内外面塗装、更衣室設置も行う。事業期間は12年度まで。実施設計は日本インシークが担当した。
事業費については、県6月議会で継続費設定26億175万5,000円(7〜12年度、工事23億5,022万7,000円、営業費2億5,152万8,000円)が承認されている。
同発電所は平成3年に運転を開始。ダム式で出力2,100kW、年間発電量10,579MWh規模。水車は横軸二輪フランシス、主要変圧器は屋内用三相油入変圧器(2,400kVA)を採用している。
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秋田建設工業新聞社