さいたま市は、過年度に運用を停止した南浦和浄水場(南区南本町1−16−22)の撤去工事を行う。工事費は当初予算で4億6530万円を2027年度までの債務負担行為に設定。早ければ月内にも工事発注して、約31カ月で施工を終える見通しを示している。設計については、日本水工コンサルタント(さいたま市、電話048−783−5777)が手掛けた。
施設を構成する土木施設(着水井・混和池・配水池・排水池)および建築施設(監視室・ろ水ポンプ室・簡易防災倉庫・自家発電せ室など)、電気・機械設備などを撤去する計画だ。
市は将来の水需要が減少することを見据え、浄水場・配水場の統廃合を推進中。南浦和浄水場に関しては21年11月に運用を停止しており、現況施設を解体してさら地とするための費用を25年度予算で編成した。同浄水場を撤去した場合でも、地域には近隣の浄水場・配水場から安全な水を供給でき、水圧の低下なども発生しないとみている。
提供:埼玉建設新聞