香川県は、高松自動車道の三豊鳥坂インターチェンジのフルインター化を目指し、三豊市と課題整理などを目的に勉強会を開始した。7月2日の香川県議会定例会で、斉藤勝範氏(自民党)からの一般質問に池田豊人知事が答えた。
三豊鳥坂ICは、2006年3月に地域活性化ICとして香川県が主体となって設置した。松山市方面の出入り口が設置されていないハーフインターとなっている。
斉藤氏は、昨年に地元団体から三豊市の山下昭史市長にフルインター化の要望書が提出されたことを受け、「地元の機運が高まっている」と説明。
池田知事は、松山市方面の地形に勾配がある現状を踏まえ、「5月27日、香川県と三豊市の道路担当者間で勉強会を実施した」と話した。今後、県と市では勉強会を複数回実施し、課題を整理する方針だ。
要望書では、松山市方面の出入り口が設置される効果が示された。
三豊鳥坂ICは善通寺とさぬき豊中の両ICの間に位置しており、両IC間の距離は約14`となっている。松山市方面に行く場合は、南側のさぬき豊中ICまで回って乗り入れる必要がある。
新たな出入り口の設置によって、物流の効率化による地場産業の活性化、交通の円滑化、緊急医療体制の強化が見込まれている。
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建通新聞社