横浜市建築局は、都筑区あゆみが丘の市有地で「省エネ住宅モデル街区」の形成を実現するため、横浜市住宅供給公社と協定を結んだ。「Green×Housing Project」として省エネ性能の高い一戸建て住宅を整備・販売し、街区全体を脱炭素社会や循環型社会のショーケースにする。同公社がマスタープランの提案と造成設計・施工者を2025年度内に、住宅の設計・施工者を26年度に公募する予定。27年度以降に造成・建築工事を始める見通しだ。
対象地は都筑区あゆみが丘9。組合施行の区画整理事業に伴い面積約5969平方bを市有地としたものの、更地で未利用の状況が続いていた。
市では50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指しており、この土地を活用して脱炭素化に寄与する住宅街区を形成することにした。
横浜市が横浜市住宅供給公社に土地を貸し付け、民間事業者が建設した高断熱・高気密仕様の住宅を一般定期借地権付き住宅として販売する。20棟程度の新築を計画しており、このうち1棟を見学・試泊といった体験棟(モデルハウス)として一定期間使用する考え。
まず25年度にマスタープランの提案者と造成の設計・施工者を公募する。業務ごとに分割発注するか、一括して1者に任せるかは検討中。住宅部分に関しては、現時点では20棟を3区画程度に分け、区画ごとに住宅設計・施工者を選ぶことを想定している。造成の施工者と建築設計・施工者は市内業者から募集する方針だ。選定方法は市と住宅供給公社で今後協議する。
=住宅供給公社と脱炭素化へ協定=
市と住宅供給公社は、脱炭素社会や循環型社会の実現に向けた住宅地・住環境の整備に取り組む協定を7月7日に締結。この協定に基づく事業の初弾として、都筑区あゆみが丘での「Green×Housing Project」に関しても同日に別途協定を結び、事業をスタートした。
提供:建通新聞社