国土交通省静岡国道事務所(椎野修所長)は7月7日、「2025年度しずこく安全の日」を開催した。現場の安全性向上を目的に、清水立体事業をはじめ事務所管内の工事現場で一斉安全パトロールを実施した。
加藤建設が進める「令和5年度1号清水立体横砂尾羽地区道路建設工事」の現場パトロールには、椎野所長や水元覚彦工事品質管理官らが参加し、作業機械の適切な運用や高所作業での安全対策などを細かく点検した。
椎野所長は、「安全の日開催の契機となった橋桁落下事故から2年が経ち、当時の状況を知らない関係者が増えている」と説明。その上で、「事故から得た教訓を風化させないために、これまで行ってきた安全に関する取り組みを維持・継続し、次世代に継承していく」と力を込めた。
パトロールの前に開かれた安全の集いには、集合・WEB参加を合わせて100人以上の職員や協力会社らが出席。工務課の有田博宣課長が橋桁落下事故の概要を説明し、静岡労働局静岡労働基準監督署の横山仁之署長が労働災害の防止に向けた特別講演を実施した。安全対話では、協力会社から木内建設の大原真氏やエコワークの堀内辰哉氏らがパネリストとして登壇し、水野裕彰副所長らと重大事故の予防と類似事故の再発防止についてディスカッションを行った。
(提供:建通新聞社)