村山卓金沢市長と高松諭北陸地方整備局長との懇談会が11日、市役所市長応接室で開かれ、村山市長は金沢駅東地域(金沢駅〜武蔵ヶ辻、南町、香林坊、片町に至る都心軸)が都市再生特別措置法に基づく「都市再生緊急整備地域」に指定されたことを受け、都心軸エリアにおける民間の力による開発が進むよう協力を要請したほか、金沢港周辺浸水対策として新規事業化を目指す近岡町地内雨水ポンプ場の建設に対しても必要な予算確保を求めた。
冒頭、あいさつに立った高松局長は「能登半島地震、奥能登豪雨からの復旧をしっかり進めていかねばならない訳だが、やはり金沢の発展が石川県の発展につながっていくものと、改めて期待している」と語り、国道8号や国道157号をはじめとした直轄路線、金沢港の整備なども進めていくと強調。新たに作成した、北陸の元気を支える建設業の未来創造アクションプラン「北陸けんせつミライ2025」にも触れ、未来ある建設業に向けて▽適正利潤の確保▽変わる待遇・働き方▽未来につながる建設現場−の3つの大きな柱を掲げており、「我々整備局も取り組むが、県や金沢市など市町にも方向性を是非理解頂き、工事の平準化や週休2日制、DXなどを進めてほしい」と述べた。
村山市長は能登半島地震からの復旧、復興に関して、道路や下水道管路のほか、粟崎地区の液状化対策、神谷内町葵地内大規模盛土造成地滑動崩落防止対策への支援、金沢外環状道路海側幹線の4車線化や金沢港整備などについても県市一体で進めていくため、引き続きの協力を求めた。