北陸地方整備局は11日、新潟市中央区万代2−2−1「旧新潟運輸総合庁舎(25)構内整備工事」について、施工体制確認型総合評価落札方式(施工能力評価型1型)の一般競争入札で公告した。申請書は28日から30日に受け付ける。
資格は建築工事B等級の認定を受け、新潟・富山・石川県内に建築工事業を有する本店、支店または営業所など。工事概要は旧新潟運輸総合庁舎RC造5階建て・塔屋2階建て延べ6338・88平方メートル、機械室棟RC造平屋建て延べ63・44平方メートル、発電機室棟S造平屋建て延べ40・25平方メートルの取りこわしおよび囲障(スチールフェンス)と舗装(砂利敷き)新設。9月26日に開札が行われ、工期は396日間(工事着手期限11月4日)。工事発注規模は3億4000万円以上8億1000万円未満。
解体に係る設計は富永設計(新発田市)が担当した。
旧国土交通省新潟運輸総合庁舎跡地は、北陸信越運輸局などが中央区美咲町に移転したことにより未利用となっている国有地。周辺には新潟伊勢丹や万代シテイビルボードプレイスの商業施設のほか、このほど竣工した穴吹工務店のマンション「ザ・サーパスタワー新潟万代シテイ」などが立ち並ぶ好立地。
2020年12月に国が土地を売却せずに所有権を留保し、地域のニーズを踏まえ定期借地による貸付で活用を図る「留保財産」に指定された。現在は関東財務局が所有している。敷地面積は7116・04平方メートルで、用途地域は商業地域(容積率600%、建ぺい率80%)となっている。
なお、関東財務局と新潟市が22年3月に実施したサウンディング型市場調査では5事業者(建設業、不動産業、その他の業種)が主な活用方策として、ホテル、オフィス、賃貸住宅、商業施設、教育施設(複数)、保育施設、高齢者住宅、高齢者福祉施設などを提案していた。
今後は国が利用方針案を国有財産地方審議会に諮問し、正式に土地利用方針を決定する予定になっている。