浦安市は、日の出地区の温泉施設「大江戸温泉物語浦安万華郷」の跡地活用について、年内にサウンディング型市場調査を実施し、基本計画案をまとめ、2026ねん1月から案に対するパブリックコメントを行う予定だ。跡地を災害対策用地として確保し、暫定的にスポーツ施設を整備するもので、事業手法について官民連携による整備・運営を想定している。
14日に「(仮称)日の出地区防災スポーツ施設等整備基本計画策定業務委託」の一般競争入札を公告した。17日から22日まで入札参加資格確認書など、30日から8月1日まで入札書の提出を受け付け、8月1日に開札する。委託期間は26年3月31日まで。予定価格は990万円。
業務内容は▽準備打ち合わせ▽作業計画書・スケジュール表の作成▽防災・スポーツに関する現状と課題の整理および分析▽防災機能の基本計画の策定▽スポーツ機能の基本計画の策定▽緑地・公園機能などの基本計画の策定▽出入り口・園内の動線検討▽造成計画・施設計画・植栽計画の検討と設定▽基本計画平面図とイメージパースの作成▽官民連携手法による事業スキームの検討支援▽報告書の作成――など。
基本計画の策定に当たっては複数案を示し、案ごとに概算事業費を提示する。また、平時のスポーツ施設としての利用、災害時の防災施設への転用に留意し、整合を図る。
浦安万華郷跡地は、日の出7―3―12に所在。敷地面積は3万2236・97u。都市再生機構と事業者の大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツによる借地契約の満了に伴い、24年6月2日に閉館した。
当該用地を民間事業者が取得した場合、集合住宅やホテルなどの開発による景観や交通状況への影響が懸念されることから、24年7月9日に対策委員会を設置し、災害対策用地としての確保や、暫定的なスポーツ施設などの整備を行う方針を決定。定期借地権方式を前提に市が活用する方向性で、都市再生機構と大筋で合意した。