国土交通省大阪航空局は、鹿児島空港駐車場の混雑緩和等に向けた検討を開始した。混雑の要因を分析し、その改善策などを検討・協議する。このため、関係者と連携して利用者の実態を把握する調査を行う。なお、中長期的な取り組み事例として容量拡大を挙げている。
実態把握に向け、国や空港ビル、民間駐車場・レンタカー協会、空港アクセスバスを運行するバス事業者等と連携する。
内容は、利用者のアンケート調査で居住地や移動手段、利用頻度、民間駐車場事業者へは、駐車台数、送迎サービスの有無、混雑状況。空港駐車場の動態把握は混雑時間帯、利用泊数の分布のほかアクセスバスの利用状況等を把握する。
県がまとめた将来ビジョンでは、空港の再整備の在り方で今後の需要を踏まえた駐車場確保を課題とし、検討項目に立体化などでピーク時においても必要な収容数の確保を挙げている。
また、駐車場の混雑状況を利用客が容易に把握できる仕組みの構築、民間駐車場から空港への送迎バスをはじめとした空港へのスムーズな移動手段・動線の確保も設定する。
駐車台数は、メインの駐車場1937台(一般用1634台、従業員用303台)、空港外約350台、臨時開放1485台、民間約2930台の計約6700台の容量がある。
駐車場の混雑問題は航空需要の回復に伴い、繁忙期には慢性的な混雑が発生。県議会でもたびたび、質問があり議論が交わされている。