秋田市道路建設課は、建物補償・用地買収を進めている都市計画道路川尻広面線・横町A工区に関し、早ければ今年度と来年度で補償を終わらせ、9年度から地下埋設物の移設と電線共同溝工事に着工したい考え。共同溝は複数件に分割して発注する予定で、1年で終われば10年度からは歩道や車道の工事に着工する予定。11年度の完了を目指す。
計画区間は、横町通り交差部(南側:清水ビル、北側:酒楽亭うみひこ)〜五丁目橋手前までの延長114m。飲食店などが多く立地し、現在は南通方面から山王方面への一方通行となっている。車道幅員を12mとし、両側に幅員6.5mの歩道を設置することで、全幅25mの3車線道路として整備する。事業化した時点の総事業費は約45億円、事業期間は11年度まで。
早ければ今年度と来年度に補償を終え、9年度から着工したい考え。工事では地下にある埋設物を補償工事として移設した後、複数件に分け両側に電線共同溝を設置。その後、道路整備として歩道設置と車道部の工事を舗装も含め1件で発注する計画。なお、歩行者スペースには融雪設備の新設も予定している。
施行区間では、昨年8月から各建物の所有者による建物解体工事が始まり、今年度も建物補償・用地買収と所有者による建物の解体が順次、進められている。
都市計画道路川尻広面線では平成25年、MEGAドンキ・ホーテ秋田店〜寺町通までの「寺町工区」(L344m)、令和5年度に寺町工区〜赤れんが館通りまでの「横町B・C工区」(L197m)がいずれも県の施行で開通し、片側交互通行となっている。市が施行する横町A工区が開通すれば、新屋方面から広面の通称・横山金足線まで、連続して対面通行ができるようになる。
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秋田建設工業新聞社