深谷市は、北関東最大規模のレジャー集客施設「深谷グリーンパーク」(樫合763)再整備事業について、アドバイザリー業務を担う事業者を、公募型プロポーザルで選ぶ。事業者選定や、再整備後の運営などを支援する業務。中核施設となる屋内プール「パティオ」を再整備する民間事業者の募集などを支援する。
同パークは1996年6月に開設。敷地面積5万3817uに、RC造2階建て一部S造の屋内プール(延べ床面積7770u)のほか、公園施設として、多目的広場(約4370u)や芝生広場(約3990u)などがそろっている。施設の売りの一つである四季折々の花が楽しめる四季の広場(約3410u)もある。駐車場約600台分も整備されている。
ただ、とりわけプール施設の老朽化が進んでいる。天井からの落下物が確認されたことなどから、2024年11月から臨時で一部(1階部分)休館を続けてきた。
さらに、27年度は天井トラス改修を含む、建築・電気・機械設備の大規模改修工事のため、1年間の全面休館も計画されている。
一方、来場者が減少傾向にあるため、今後の施設の安全確保に加え、さらなる施設の魅力向上を図ることが求められている。そこで、同市は、24年6月に「深谷グリーンパーク再整備基本構想」を策定。集客力向上につなげるための再整備の方針を示した。
再整備事業自体は26年度に公募型プロポーザルで事業者の選定を実施する予定で、大規模改修の工事による全面休館に合わせる形でリニューアルに着手。29年度中に完工させる計画だ。
この際、アドバイザリー業務は、事業者の募集や選定を担うほか、専門的知見から同市に助言する立場で、屋内プールの運営、維持管理方法の検討や協議などの面で支援する。
アドバイザリー業務の公募型プロポーザルに参加を希望する事業者は7月17日までに関係書類を深谷市農業振興課まで届け出る。翌8月27日に、提案書を提出する。
「迅速に決める」(同市農業振興課)ため、事業者によるプレゼンテーションは行わず、提案書のみを審査委員会に審議する。9月上旬には事業者を決定する。
契約期間は26年3月25日までだが、支障がなければ、26年度にも随意契約で継続することを検討しているという。
提供:埼玉建設新聞