県土木部は、県管理橋梁のデータベース構築に向け、橋梁維持管理支援システムを試行運用している。諸元や点検結果など維持管理に必要な基礎情報を橋梁ごとに整理・保管するもので、今年度はデータの蓄積を継続。データベース化により橋梁の損傷状況等の把握を容易にし、予防保全型維持管理への早期移行やメンテナンスサイクルの確立につなげる。
道路構造物のデータベース化は、長寿命化対策の一環で、管理数が多い橋梁を先行して2024年度に取り組みを開始。民間事業者が提供するシステムを活用し、国土交通省の全国道路施設点検データベースの掲載項目(諸元、判定区分等)のほか、補修履歴や設計図面等のデータを一元化する。
対象は県が管理する全橋梁4535橋。24年度に諸元等の入力は完了しており、今年度から補修等の情報を追加している。閲覧は本庁と出先事務所のみ可能。データの入力は点検結果等に基づき、同部道路管理課が行っている。
橋梁維持管理支援システムと別に今年度、公共土木施設データベースシステムを開発する。橋梁以外の道路構造物を対象に諸元や点検・補修履歴等の情報を一元化。情報は業務委託・工事受注者への公開を想定しており、今後システム間の連携や橋梁情報の公開などが検討される予定。
(提供:福島建設工業新聞社)