東北地方整備局は17日、横手労働基準監督署の駐車場に新築する横手労働総合庁舎の基本・実施設計を公募型プロポーザル(WTO)で公告した。設計では同庁舎のほか、機能統合により解体する既存庁舎(横手公共職業安定所、横手労働基準監督署)についてもまとめる。参加表明書の提出期限は8月1日で、9月25日まで技術提案書提出を求める。設計に反映するための敷地調査も盛岡営繕事務所から公告しており、今月24日に開札する予定。
事業は、横手公共職業安定所(横手市旭川1−2−26)と横手労働基準監督署(旭川1−2−23)を解体し、機能を統合した横手労働総合庁舎を建設するもの。現労働基準監督署の駐車場に新築する想定だが、基本・実施設計で建物や駐車場の配置、規模を詰める。技術提案の評価テーマは、◇敷地周辺の特性および周辺環境に配慮した配置計画の考え方 ◇用途・規模・地域性を考慮した環境負荷低減および木材活用の考え方―。実施方針および手法の評価は65点満点で、このうち評価テーマに45点を配分している。
基本・実施設計は8年12月4日までにまとめ、9年度に仮庁舎へ移転、10〜12年度で2施設の解体と新庁舎の建設を進める方針。計画時点での工事費は、13億8,912万9,000円の見込み。新庁舎は鉄筋コンクリート・木造3階建て、延べ床面積1,873u規模で、建物は庁舎のほか、車庫・燃料庫(W1F102u)や自転車置き場(W1F45u)を整備する。
配置については、敷地周辺に住宅など低層の建物が並んでいることから、周辺建物の日照確保、圧迫感の低減、プライバシーの確保などに配慮した計画を求める。また、脱炭素社会の実現に向けた環境対策として、環境負荷の低減に繋がる技術の積極的な活用や木材の活用について提案してもらう。
提供/秋田建設工業新聞