静岡市は、葵区昼居渡(ひるいど)の国道362号と県道南アルプス公園線の八幡交差点付近に、県道と国道を結ぶトンネルを建設する。2027年度の工事発注を目指し、工事の井戸水(地下水)への影響調査や地権者への説明会などを行う。26年度までに用地を取得する考えだ。
八幡交差点付近の県道南アルプス公園線は幅員が狭く車両の擦れ違いが困難な状態にある。また片側の路肩は藁科川に接しており、もう片方は山の法面のため災害時に通行止めになることや復旧に時間がかかることが予想される。この区間を回避するバイパスとしてトンネルを南側に建設する。
トンネルの延長は約260bで片側1車線。工法はNATMを採用する。トンネル北側にあたる県道南アルプス公園線側に施工ヤードを設けて、その側から掘り進める。詳細設計は20〜21年度にテイコク(岐阜市)が担当した。
トンネルと県道南アルプス公園線との間に延長約130bの取り付け道路を建設する。施工時期は今後検討する。トンネル南の国道362号側はほぼ取り付け道路はなく、トンネルを出てすぐ丁字路とする。
県道、国道とも市が管理していることから、トンネルを市が整備する。
工事の発生土については、付近に埋め立て地を用意できないか、地元と調整している。
(提供:建通新聞社)