老朽化モルタル吹付法面補修工法の発展・普及を目的とした「富山県のリフレッシュ工法協会」の通常総会が16日、富山市の五万石本店で開かれ、2025年度の事業方針を決めた。
「のリフレッシュ工法」は、老朽化した吹付モルタル法面を取り壊すことなく、樹脂吹付工(増厚工)などでリフレッシュさせるもの。モルタル面や表層地盤を安定させ、施工の安全性や信頼性を高める。建設廃棄物を発生させず、環境にも優しい工法。17年に設立し、会員数16社。
総会には会員12社が出席。冒頭、富崎隆雄副会長があいさつに立ち、「協会設立から8年を迎えた。発注者やコンサルに工法の良い点をさらにアピールし、採用してもらわなければならない。情報交換を進めて今後の方向性を共有し、協会のさらなる発展に努めていきたい」と述べ、会員の協力を求めた。続いて、事業報告・収支決算、事業計画・収支予算の2議案を審議し、原案通り承認した。25年度は、技術講習会や現場研修会の開催、陳情・要望活動をはじめ、コンサルタント会社に対するPRなどを予定している。
のリフレッシュ工法協会連合会の川本治会長は、「協会の連合会は設立から13年目を迎え、全国314社の会員に賛同いただき、24年度末で約85万8000平方メートルの施工実績を積み上げることができた。国土強靱化実施中期計画によりインフラの更新工事に焦点が当たり、工法もますます設計・施工されるような状況になってくる」と述べた。
総会に先立ち、黒柳啓本部技術員による技術講習会「樹脂吹付工〜寒冷地における適用性」が行われた。寒冷な地域で施工された7現場の調査結果として、樹脂の劣化や剥離、破損などの不具合は認められず、適用性ありと説明した。