国土交通省九州地方整備局は、土木関係の2025年度「工事成績優秀企業」と「工事成績評定企業ランキング」を公表した。過去2カ年(完成実績3件以上)の評定平均点80点以上が対象となる優秀企業には203社が入り、このうち本県からは前年度を若干下回る33社を認定。県内企業の工事成績評定ランキングは前年度と変わらず82点が最高だったが、企業数は5社と前年度(9社)から減少した。
工事成績優秀企業は、23、24年度に完成した土木工事の評定平均点(実績3件以上、港湾空港関係除く)で順位付けした工事成績評定ランキングに基づいて選定。対象となる80点以上の平均点を得た企業のうち、今回は九州管内で203社(前年度比20社減)が入り、このうち県内からは33社(同2社減)が認定を受けた。
ランキングの最高点は83点で2社(いずれも県外)。県内企業は82点(3位)が最も高く、鎌田建設(霧島市)、上津建設(垂水市)、島津建設(鹿児島市)、山下建設(大崎町)、山之口建設(肝付町)の5社(前年度比4社減)が入った。ほか、81点23社(同2社増)、80点8社(同2社増)−と続いた。
今回、県内で優秀企業に認定された33社は、22年度(38社)、21、24年度(35社)、23年度(34社)に次いで過去4番目の数。九州管内に占める割合は16・3%と前年度をわずかに上回った。
■県内3社が9年連続
県内企業の連続認定回数をみると、肝付土建(鹿屋市)、コーアツ工業(鹿児島市)、渡辺組(同)の3社が9年連続で最多。ほか、有迫組(鹿児島市)、島津建設、徳澤建設(大崎町)、山之口建設の4社が8年連続、二渡建設(さつま町)が7年連続−などとなった。
優秀企業は「認定ロゴマークの使用」や「中間技術検査の減免」「総合評価落札方式での評価(企業能力)」−の優遇措置がある。今回分の有効期間は8月1日〜26年7月31日の1年間。
認定書の授与式は23日午後2時から、福岡市の南近代ビルで行われる。