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建通新聞社四国
2025/07/18

【香川】四国化成工業 坂出市に新工場

 四国化成工業(丸亀市)は、坂出市に最先端半導体製造プロセスに使用される高付加価値材料の製造工場を新設する。高松市内で協定の締結式を開き、同社代表取締役の濱崎誠氏、香川県の池田豊人知事、坂出市の有福哲二市長らが出席した。早期に造成工事に着手し、1期工事は2027年、2期工事は29年の竣工を目指す。元請け業者や設計事務所は明らかにしていない。
 締結式で香川県の池田豊人知事は「四国化成工業は、多くの新技術を研究・開発している最先端の企業。香川県内で事業を拡大することは、若者の定着に大きく寄与すると思う。新しい工場が順調に発展するようサポートしていきたい」とあいさつ。
 続いて、建設地となる坂出市の有福哲二市長が「新たな企業が立地することは、坂出市にとって頼もしいこと」と感謝を述べた。「半導体はこれからも伸びていく産業なので、末永く事業を続けてもらい、雇用や地域の活性化につなげる」と展望を話した。
 四国化成工業代表取締役の濱崎誠氏は「半導体産業は今後、中長期的な発展が見込まれている。顧客からも強い増産要望があり、新たな製造拠点として坂出工場の建設が決定した」と経緯を説明。
 「半導体分野における品質要求は日々高度化しており、坂出工場には最先端の生産設備を導入する他、最高レベルの品質管理体制を設ける。地元である香川県から高機能で高品質な商品を世界中に供給する」と決意を語った。
 新工場の建設地は、坂出市番の州町12ノ14。敷地面積は2万6000平方b。番の州臨海工業団地内で、ライオンケミカルの工場の西側に建設する。
 同社の研究開発機関であるR&Dセンター(宇多津町)からのアクセスも良く、スピード感のある開発や製品立ち上げが期待される。
 棟数は5棟で、3階建てを4棟、4階建てを1棟、平屋の倉庫を1棟設ける。構造はいずれも鉄骨造。太陽光発電設備の設置などを通して、カーボンニュートラルに貢献する工場を目指す。
 四国化成工業は長期ビジョン「Challenge1000」の達成に向けた成長投資を進めており、坂出工場のその一つとなっている。

提供:建通新聞社