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建通新聞社(神奈川)
2025/07/22

【神奈川】CCUS 累計技能登録者数は12万人

神奈川県内の建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録数が、6月末時点で累計12万0276人となった。12万人超えは東京都、大阪府に次ぐ。2017年6月30日の国土交通省や建設業振興基金などによる建設キャリアップシステム運営協議会設置から8年。地元中小建設業の取り組み姿勢にはばらつきが見られるが、登録者数は順調に増えている。
 CCUSは、日本建設連合会の会員企業による試験運用を経て19年4月1日に本格運用を開始。以降、県内でも技能者登録が進み、年間1万5000〜2万5000人程度が登録している。この1年では前年比14%増の1万5274人が登録した。
 全国の累計技能者登録者数は168万1692人。最も多いのは東京都の15万8587人で、大阪府の12万1828人、神奈川県の12万0276人、埼玉県の11万2843人、愛知県の10万5264人が続く。
 一方、神奈川県の累計事業者登録数は、2万2228者。事業者登録は1年間で1945者(9%)増加している。
 県内累計事業者登録数のうち、一人親方を除く事業者数は1万3593者で、全体の6割を占める。1年間では1007者(8%)増加した。
 全国の累計事業者登録数は29万6873者。神奈川県は東京都の3万3365者、大阪府の2万6159者に次ぐ3位で、以下、愛知県の2万1516者、埼玉県の1万9575者が続く。
 県内自治体は、CCUS活用モデル工事を横浜市が22年4月、神奈川県が同年9月、川崎市が23年7月から公共工事で試行を開始。工事成績評定での加点や、実績を総合評価落札方式の評価項目にするなど、優遇措置を講じている。ただ、地元中小建設業にとっては、導入メリットを感じられないとする声もあり、川崎市が23年度に実施したアンケートでは、約半数の事業者が様子見と回答した。

提供:建通新聞社