大阪府都市整備部住宅建築局は、府営豊中新千里南住宅第3期建て替え新築工事の一般競争入札を公告した。壁式鉄筋コンクリート造13階建て90戸の高層住宅2棟を1工区と2工区に分けて発注。2棟の総延べ床面積は1万1072平方b。工事規模はそれぞれ15億〜27億円。工期は2028年3月15日まで。1・2工区それぞれの電気設備、衛生設備工事は第3四半期に発注する予定だ。
第3期の施工区域面積は約9900平方b。第1工区では住宅新築の他、設備棟1棟、ごみ置き場、自転車置き場、防水水槽、雨水貯留槽を整備する。第2工区では住宅新築、ごみ置き場、自転車置き場を整備する。
2棟180戸のうち、2DKを89戸、3DKを73戸、4DKを12戸、2DK―MAI(※)を5戸、3DK―MAIを1戸設ける。自転車置き場は計360台分を確保する。
建設地は豊中市新千里南町1ノ2。実施設計は真鍋建築設計事務所(大阪市西区)、設備実施設計は水工社(大阪市中央区)が担当した。
■約8・6fで順次建て替え
府営豊中新千里南住宅は、全体敷地約8・6fで建て替え事業を進めている。2024年度の事業再評価時点では第1〜6期に分けた整備を計画。完成は33年度を予定し、全体事業費は約177億円となった。
住宅敷地は約5・86f。鉄筋コンクリート造12〜13階建ての住棟を10棟新築する。現在、第2期までの入居者の建て替え住棟への入居、集会所の建て替えが完了している。
残りの約2・5fを活用地とし、高齢者施設や民間マンションなどの計画して誘致を計画している。
※MAIハウス―車いす常用者世帯向け住宅で、Mobility(自由な移動性)、Adjustable(調整可能な設備)、Intensive(介護に必要な住宅の補強)の意味を含む。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社