【静岡・葵】大五通商(静岡市葵区清閑町12ノ5)は、1月に買収した製茶メーカー佐藤園(静岡市葵区大原1057)本社を中核として、今後5年をめどに10億円規模の設備投資を実施する。製茶工場の製造ライン増強や農地整備、冷凍倉庫の建て替えの他、直営の「お茶カフェ」の改装を段階的に進める。
大五通商はインターネット通販でウナギを販売しており、購買層は60代前後。同じくターゲットが60代でカタログ通販を強みとする佐藤園に着目し、販売網をさらに広げるため買収した。
製茶工場(約4000坪)内に新たな抹茶・煎茶の製造ラインを増設し、生産能力の増強を図る。耕作放棄地の再生など茶畑の整備も進め、栽培面積を約60f増やす。
茶の冷凍倉庫は、ウナギの保管も見据え、既存の約300坪の建物を倍程度に拡張・建て替えを検討している。
さらにインバウンドを見据え、同社の近くにある直営のカフェも改装し、ウナギ料理や茶を使ったスイーツを提供する方針。
(提供:建通新聞社)