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北陸工業新聞社
2025/07/25

【石川】「老朽化の対応が喫緊の課題」/能美市立病院、新築も視野に/検討委が初会合

 第1回能美市立病院在り方検討委員会が23日、同市大浜町地内の同病院で開かれ、各委員は「施設の老朽化への対応が喫緊の課題」として共通認識を持った。今年度に残り3回の会合を開く予定で今後、移転新築も含めた議論が本格化する。
 検討委は能美市の飯田重則副市長や同病院、大学、市医師会、町会連合会、老人会などの代表者で構成。委員長には、石川県南加賀保健福祉センターの沼田直子所長を選任した。
 会合は非公開で行われた。同病院総務課の担当者によると、今回は既存病院の現状を確認。入院棟は築後36年、東棟は同46年が経過し、施設や空調など設備の老朽化が重要課題として挙げられた。昨年の能登半島地震に伴い、外壁のひび割れや敷地の一部が沈下していることも把握した。
 このほか、健康診断センターの受診者および職員数の増加を踏まえ、部屋の不足や駐車場が手狭になっている点も確認。現在、北棟を含めて4施設を渡り廊下でつないでいるため、より効率的な動線が求められているという。
 次回の会合は9月か10月の開催を調整していく。同総務課は「新しい病院をどうしていくか。公立病院としての機能や役割などの議論を深めていきたい」としている。
 同病院は本館(RC造4階建て)や東棟(同4階建て)、北棟(同3階建て)などで構成され、延べ床面積は1万1415平方メートル。敷地面積は1万5206平方メートル。一般病棟は急性期25床、地域包括ケア35床、医療療養病棟は28床。定期的に設備等の更新などを行っているが修繕が多く、費用がかさんでいるという。

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