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滋賀産業新聞
2025/07/28

【滋賀】野洲市 北野小学校の大規模改修

 野洲市教育委員会は、北野小学校の大規模改修事業を計画している。築年数が約40年経過した校舎棟(本館)と体育館が対象。老朽化による建物の劣化状況などを踏まえた学校施設の長寿命化を図る。今年度は仮設校舎の設置工事に9月から着手する予定。大規模改修工事については来年度より3ヵ年をかけて取り組む方針でいる。
 計画によると、野洲市立北野小学校(野洲市市三宅240番地)の建物のうち、1983年(昭和58年)3月建築の▽校舎棟=RC造4階建、延5287平方b▽体育館=S造平屋建、延1190平方b―について長寿命化改修を行う。あわせて現在2つに分かれている職員室を1つにするための校舎増築(150平方b)のほか、附帯施設、外構工事などを行う。
 2025年度(令和7年度)は、グラウンド内に仮設プレハブ校舎を設置する工事に2学期より着手の予定。概要は▽仮設校舎=S造2階建、延5309・44平方b▽仮設渡り廊下@=S造平屋建、建築面積137・1平方b▽仮設渡り廊下A=S造平屋建、建築面積116・4平方b▽その他=仮設校舎設置にあたり必要な昇降機設備、電気設備、機械設備および外構整備など―。校舎の長寿命化工事期間中における児童の学習環境を確保する。
 26年度(令和8年度)は、1学期までに仮設校舎の設置を完了。夏休み期間に教室や職員室等の機能を移転し、2学期から大規模改修工事に着手。まず本館の長寿命化工事および職員室の増築工事を進める。
 27年度(令和9年度)は、1学期までに校舎棟の大規模改修工事を完了。夏休み期間に教室や職員室等の機能を移転し、2学期から仮設校舎の撤去に着手。解体工事完了後、跡地のグラウンド整地を行う。
 28年度(令和10年度)は、グラウンド再整備および残る体育館の長寿命化工事を実施。大規模改修事業を完了させる。
 仮設校舎に係る業務(仮設校舎の設置工事、同工事における工事監理業務、本館から仮設校舎への引越し業務、仮設校舎の賃貸借業務、仮設校舎の解体工事〔整地等を含む〕など)の受託者は、6月18日公告の制限付一般競争入札で選定する。
 なお、当初は北野地域における児童数の増加を予測し、そのための6教室と職員室を確保する校舎増築(1200平方b程度)が考えられ、22〜23年度(令和4〜5年度)に豊建築設計事務所(長浜市)に委託し増築・大規模改修の設計業務を進めたが、それから児童数はピークを過ぎ減少していくことが見込まれるため保留となり、24年度(令和6年度)に改修を優先する修正設計業務を同事務所に委託していた。今後、市教委では26年度(令和8年度)に、あらためて教室増築の必要性を検討し、事業化を判断することにしている。

提供:滋賀産業新聞