秋田市スポーツ振興課が公募型プロポーザルを進めていたスタジアムの検討支援業務に関し、29日に第2回プロポーザル審査委員会が開かれ、最優秀提案者に梓設計東北事務所を選定した。同社を含め2者が技術提案書を提出した。市はスタジアムの整備方針を年内に決定する意向を示しており、支援業務では新設と改修を比較検討するため、計画図を作成して課題を把握・分析するほか、事業費や財源の見通し、スケジュールなどを比べて整備方針の決定を支援する。
プロポーザルで最優秀提案に選定された梓設計東北事務所には、1,000点満点中863点が配点された。内訳は「事務所の能力」が250点満点中226点、「担当チームの能力」が300点満点中264点、「業務実施方針」が450点満点中373点だった。次点は1,000点満点中、799点だった。
スタジアム整備では昨年、建設地を八橋運動公園の八橋第2球技場・健康広場にいったん決定し、市が事業主体を担う方針が示されていたが、市長の交代後、沼谷純市長は「秋田スポーツPLUS・ASPスタジアム」の改修を視野に入れ、事業主体についても検討する意向を示している。また、市は6月議会において、ピッチの四方を囲む形で観客席を設置する案を示し、改修により5,000人規模を敷地内に収められる可能性を提示している。
新設と改修の比較検討を行う今回の支援業務では、改修における課題の精査、スタジアムを拡張する際の実現的な拡張案の整理、概算事業費や維持管理費の算出、財源見通しやスケジュール(設計期間・工事期間)の比較検討などを行う。市は梓設計東北事務所と8月上旬をめどに契約を結ぶ予定。
なお、公募型プロポーザルの審査委員は◇河村勝氏(委員長、秋田市観光文化スポーツ部理事)◇牧野博美氏(副委員長、秋田市総務部理事兼工事検査室長)◇加藤雄樹氏(秋田県観光文化スポーツ部スポーツ振興課長)◇外山新平氏(株式会社ブラウブリッツ秋田常務取締役)◇伽羅谷浩氏(秋田市観光文化スポーツ部スポーツ振興課長)―の5名。技術提案書は今月24日までに提出された。
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秋田建設工業新聞社