守山市は、大門野尻線の道路整備に伴う調整池の設置を計画している。過去に撤去した調整池の代替が必要となったことから機能確保を図るもの。今年度に詳細設計を行い、来年度の工事を予定している。
都市計画道路・大門野尻線は、JR琵琶湖線の下を掘り下げ、二町播磨田線(新中山道)と下鈎千代線(大宝東小学校)を結ぶルート。東西方向へのアクセス機能向上や渋滞緩和を目的に、栗東市と共同で道路整備事業を進めており、守山市伊勢町から栗東市綣にかけて工事を実施している。
大門野尻線上には過去に調整池が存在したが、事業推進のため調整池を撤去する必要があった。当時の協議では撤去した調整池の代替は不要とされていたが、改めて流域調査を行った結果、調整池の機能確保が必要であることが判明したため、代替調整池を設置する計画。
調整池の規模は約700立方bを予定。貯留方法はオフセット方式とし、敷地の有効利用と費用対効果を勘案し、地下式等の併用についても検討する。このほか、ポンプ設備、排水管、水路などを整備。付近には既設水路があるため、周辺流路の変更についても検討する。
詳細設計業務の受注者は、8月1日開札の制限付一般競争入札で選定する。履行期間は契約締結日から来年3月19日まで。
なお、大門野尻線の栗東市域(二町播磨田線〜勝部吉身線)延長500b区間は、9月1日午前10時から開通し部分供用する予定。交通混雑の緩和、開通による交通の分散、円滑化を図る。JR琵琶湖線の下を通る整備中の区間については、2027年度(令和9年度)の供用開始を目指す。守山市発注の大門野尻線道路整備工事(守山市伊勢町地先他)は、三東工業社(甲賀市)が施工。設計は、ジェイアール西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)。
提供:滋賀産業新聞