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北陸工業新聞社
2025/07/31

【富山】地域に開かれたランドマークへ/ほくほくFG本社ビル新築/施工は大林組/28年9月竣工へ地鎮祭

 ほくほくフィナンシャルグループ(FG)と北陸銀行が富山駅北口で計画する「ほくほくFG本社ビル新築工事」の地鎮祭が30日、富山市牛島町の建設地で開かれた。
 環境への配慮や災害対策を強化、街に憩いと安らぎをもたらすとともに、地域に開かれたランドマークを目指す。8月1日から着工。2028年9月の竣工を予定する。設計・監理は日建設計、施工は大林組が担当。
 式には約40人が出席。地鎮の儀では、ほくほくFGの中澤宏代表取締役社長が鎌入れ、大林組の蓮輪賢治副会長が鍬入れ、日建設計の大松敦代表取締役社長が鋤入れし、その後、関係者が順に玉串を捧げ、工事の無事安全を祈念した。
 式終了後、中澤社長が「今の本店は1万6000平方メートル、ほくほく札幌ビルが1万8000平方メートルで、新しい建物は1・6倍ぐらいのイメージ。耐震補強や非常用電源に加え、外装をダブルスキンとし、環境に優しい設計とした。緑道と歩道も含め、地域に利用いただくことを考えている。安全のもと、無事完成することを祈念したい」、大松社長は、「この事業は施設の更新にとどまらず、富山駅北口エリアのまちづくり、富山市全体の活性化への貢献を目指すもの。大林組と力を合わせ、安心して利用してもらえる建物を、無事故無災害で工期内に完成させたい」、蓮輪副会長が「現在の本店ビルに続き、今回の工事も施工させていただき誠に光栄。周辺の景観と調和するデザインは、ほくほくFGの地域を超えて、輝く未来を創る理念を体現するもの。富山駅北口エリアの新たなシンボルとして、地域のさらなる活性化に大きく貢献するものと確信している。私どもの技術を結集し、品質管理はもとより、安全管理と近隣の皆様への配慮に万全の対策を期し、無事故無災害で工事を完成させる」とあいさつした。
 新本社ビルは、堤町通り1丁目地内にある現在の本店機能を、牛島町137番地他の敷地4303平方メートルに移転・新築する。施設規模は、S造一部RC造地上13階(塔屋1階)地下1階建て、延べ床面積2万7699・08平方メートル(免震構造)。高さ66・918メートル。
 ほくほくFGと北陸銀行の本部機能をはじめ、1・2階に北陸銀行本店営業部、3階に北陸銀行所有の絵画を展示する美術館「ギャルリ・ミレー」を移転。ホールや駐車場なども設ける。総工費は非公表。
 なお、移転後の現在の本社・本店、美術館跡地の活用方法は検討中。

hokuriku