県が実施する琵琶湖流域下水道事業について、今後実施する整備内容が明らかになった。
来年度の新築・増改築及び修繕計画は、基本的な考え方として汚水処理施設の効率的な整備と運営管理のために、16年(平成28年)に定められた「滋賀県汚水処理施設整備構想」に基づき各種整備を推進。主な事業として、東北部処理区において、下水道計画区域内で老朽化の著しい農業集落排水処理施設での処理区域を下水道に接続するため、管渠延伸を行うことや、流入下水量の増加に伴う湖南中部浄化センターおよび高島浄化センターの水処理施設の増設を実施する考え。
具体的な建設事業は以下の通り。
【湖南中部処理区】
▽処理場増設=6系(1/2)水処理施設増設
▽処理場改築=下水汚泥燃料化施設建設(3号焼却炉更新)、汚泥処理設備の改築更新、管理棟の改築、矢橋大橋の修繕
▽管渠・ポンプ場増設=瀬田幹線の人孔防食を実施
▽管渠・ポンプ場改築=甲西北幹線・栗東南幹線の管更生、橋本ポンプ場の機械電気設備の改築更新、安土ポンプ場の耐震補強
【湖西処理区】
▽処理場増設=流入渠内部防食を実施
▽処理場改築=1系水処理の機械電気設備の改築更新、汚水ポンプの機械電気設備の改築更新、電気棟自家発電設備の改築更新、送風機棟の耐震補強
▽管渠・ポンプ場増設=湖西北幹線の人孔防食を実施
▽管渠・ポンプ場改築=清水ポンプ場の耐震補強、機械電気設備の改築更新
【東北部処理区】
▽処理場増設=A系列水処理施設の増設を実施
▽処理場改築=B1汚泥脱水機の改築更新、B―2重力濃縮設備更新、監視制御設備改築更新
▽管渠・ポンプ場増設=木之本西幹線・愛東東幹線・彦根南第二幹線の管渠整備
▽管渠・ポンプ場改築=愛東西幹線の管更生、近江ポンプ場の自家発電設備および受変電設備の更新
【高島処理区】
▽処理場増設=5号池の増設を実施
▽処理場改築=用水給水設備更新、無停電電源装置更新、汚泥処理設備更新―など。
提供:滋賀産業新聞