公益社団法人新潟県建築士会(田中隆司会長)は7月30日、2025年度定時総会を長岡市で開き、将来に備え安定した組織の構築を目指していくことを確認した。
冒頭、田中会長は近年における会員数の減少傾向に対し、今後どのように持続可能な会としていくか会員の意見を集約し、1月に報告する考えを示した。その上で、「会の大きな目標として、5つの項目(公益と共益の両立、支部間の連携強化、災害対応力の強化、配管工事の活性、若年層と女性会員の入会)から成る活動方針を掲げ、今年度もそれらを意識しながら取り組んでいく。やりがいがある新しく有益な会であり続けるよう頑張りたい」と語った。
議事では24年度事業報告および決算、理事の追加選任の2議案を原案通り承認。また、25年度事業計画には「建築士の日」事業の開催、歴史的建造物専門家の育成、建築設計の競技会事業(新潟建築賞設計コンペの開催など)、違反建築防止週間における一斉公開パトロール等への協力、特定建築物や特定建築設備等の定期調査業務(糸魚川市から受託)、空家等現地調査業務(佐渡市から受託)などを盛り込んだ。続いて、40年以上の永年会員37人と、新潟建築賞設計コンペの出場者から7人を表彰した。設計コンペの受賞者は次の通り(敬称略)。
【大賞】
▽柏崎健汰(組積研/東京都市大学大学院)
【優良賞】
▽加藤佑翔・三井梨丘(新潟工科専門学校)
▽山口賢(ビームスタジオ)
【入賞】
▽熊谷侑・小澤鈴(新潟工科専門学校)
▽安田萌花(同)