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福島建設工業新聞社
2025/08/04

【福島】三菱総研で水素パイプライン整備等調査/県

 県は今年度、街中における水素供給手段の確立に向け、水素パイプラインの整備・維持管理に関する調査を行う。調査業務の委託先選定に係る企画プロポーザルで、契約候補者に三菱総合研究所を選定した。水素パイプラインを整備する際の経済性や法規制、技術的課題等の調査・検討などを行う。履行期間2026年2月27日まで。委託上限額5000万円(消費税込)。
 福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)から水素パイプライン供給が想定されるエリア(浪江町、双葉町、大熊町、南相馬市等)の企業について、短期(25〜30年度)、中・長期(31〜40年度)の水素需要量調査を行う。需要家への供給方法として3本程度の敷設ルートを検討し、コストや土地利用等の制約条件整理、敷設から供給開始までの実施工程を作成する。
 県では福島新エネ社会構想等に基づき、水素を「つくる」「はこぶ・ためる」「つかう」ことに関する実証・実装を進めている。このうち「はこぶ」では、専用トレーラーによる輸送が主流となっており、全国的にも水素パイプラインによる供給は事例が少ない。今回の調査で供給手段としての確立を目指し、水素社会実現と復興まちづくりにつなげる考え。
(提供:福島建設工業新聞社)