北秋田市観光課は、「道の駅たかのす」のリニューアルに向けた基本設計のプロポーザルを公募型で開始した。想定工事費は建築が19億9,000万円、土木が3億5,000万円。参加資格は東北地方に本社、支店及び営業所があり、同市の測量・建築コンサルタント「都市計画及び地方計画」と「道路」両方に登録があること。実績要件は、過去10年間に道の駅または400u以上の屋内子育て応援施設(幼稚園・保育園除く)の元請け実績などとなっている。
道の駅たかのすは、平成10年に供用が開始された広域観光の中継地点にある交流拠点施設。大規模なリニューアルを行うことで、地域経済の活性化や観光振興の拠点化を目指す。
新施設は、約29,700uの敷地(大太鼓の館および用地取得分を含む)に延べ床面積3,660u程度で建設。物産販売機能や飲食機能、子育て応援機能を持つ地域振興施設に加え、モンベル店舗及びツーリストセンター機能を有するアウトドア拠点施設、道路情報発信施設、24時間トイレを備えた施設を整備する。想定事業費は建築工事が19億9,000万円、土木工事が3億5,000万円。既存敷地西側の約4,000uを用地買収する予定で、今年度中の買収完了を目指し地権者と協議を進める。
今回、委託する基本設計では新施設のほか、駐車場、植栽、外灯、融雪設備などの必要と考えられる外構計画や、開発関連手続き図書の作成、農業振興地域除外、農地転用、開発許可の各手続き、地盤高を揃えるための敷地造成設計などを行う。委託期間は3月25日まで。
プロポーザルの参加資格は、東北地方に本社、支店及び営業所があり、同市の測量・建築コンサルタント業務の名簿で「都市計画及び地方計画」と「道路」の両方に登録があること。実績は◇過去10年間に国または地方公共団体が発注した、延べ床面積400u以上の建築物の新築または増改築工事の設計を元請けとして完了した実績 ◇過去10年間に地方公共団体が発注した、道の駅または400u以上の屋内子育て応援施設(幼稚園・保育園除く)の新築または増改築の基本計画策定業務、または基本設計を元請けとして完了した実績―が必要。参加表明書の提出は27日、企画提案書の提出は9月19日まで。9月30日に審査会を行い、10月上旬に委託先を決定・契約する。提案限度額は3,911万4,900円(税込)。
来年度の着工、9年10月頃のオープンを目指しているため、今年度中に実施設計も行う。基本設計がまとまった箇所から実施設計に着手する方針で、早ければ年内中に公募する。
また、敷地内では別途、大太鼓の館を改修する予定で、年内に展示方法や改修内容についての検討委員会を開催し、まとまり次第、基本・実施設計を委託する。今年度中に脱稿させたい考え。プロポーザルも含め委託方式を検討している。
提供:秋田建設工業新聞社