滋賀県農政水産部は、野洲川地区の農業水利施設整備を計画している。老朽化により機能低下した水管理施設の改修を緊急に行うもので、建屋内にある現存の設備を更新・補修。農業用水の安定供給および施設の維持管理の費用と労力の軽減を図る。事業期間は2025〜30年度(令和7〜12年度)の予定。事業費は15億8600万円を見込む。内訳は▽工事費=15億1100万円(4ヵ所)▽事務的経費=7500万円―。
県営野洲川地区水利施設等保全高度化事業・水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)の対象は▽野洲川ダム▽中央管理所▽水口頭首工▽石部頭首工―の水管理施設4ヵ所。監視・制御システムの機器更新や構成変更などを行う。低騒音・低振動、排出ガス対策を施す等、環境に配慮した工事計画とする。また、追加設置するカメラについては周辺の景観に配慮した色彩とする。
同地区(守山市・栗東市・甲賀市・野洲市・湖南市)の基幹的な農業水利施設として、国営野洲川農業水利事業(1947〜55年度〔昭和22〜30年度〕)により、野洲川ダム、水口頭首工、石部頭首工が築造された。
その後、国営造成土地改良施設整備事業(1974〜78年度〔昭和49〜53年度〕)、国営農地防災事業野洲川沿岸地区(1999〜2009年度〔平成11〜21年度〕)および国営造成土地改良施設整備事業(2006〜09年度〔平成18〜21年度〕)により、同施設の機能維持および安全性の確保を図るための改修が行われた。
しかし、水管理施設においては、経年的な劣化により突発的な故障が生じており、農業用水の安定供給に支障を来たしているとともに、施設の遠方監視が困難になるなど、維持管理に多大な費用と労力を要している。
提供:滋賀産業新聞