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建通新聞社(静岡)
2025/08/08

【静岡】139号阿幸地電線共同溝PFI実施方針

 国土交通省中部地方整備局は、PFI法に基づく特定事業の選定に向け「国道139号阿幸地(あこうじ)電線共同溝PFI事業」の実施方針を策定した。特定事業として選定した場合は、民間事業者を公募、総合評価落札方式での選定を予定している。サービス購入型、BTO方式で進め、電線共同溝の設計、整備、維持管理が事業内容となる。 
 場所は富士宮市小泉・東高前交差点からひばりが丘・登山道入口交差点まで、事業延長約3・6`(道路延長約1・8`)。事業期間は2055年3月末までの約30年間。
 8月18日に実施方針などの説明会を開き、22日まで質問・意見を受け付ける。特定事業の選定の公表は9月下旬を予定し、10月上旬に入札公告する。
 11月上旬に参加表明書、12月中旬に提案書を受け付ける予定。選定事業者の公表は26年2月上旬。3月に事業契約締結後、施設の完成・引き渡しは36年3月末の予定。
 実施方針では、応募者構成を単独企業、または複数の企業グループとし、契約締結までのSPC設立を基本としている。
 主な参加資格要件は▽設計企業(土木関係建設コンサルタント業務の入札参加資格認定、電線共同溝の実施設計、または電線共同溝の基本設計の実績など)▽工事企業(アスファルト舗装工事の入札参加資格認定、道路の車線減少を伴う交通規制を実施した電線共同溝、もしくは情報管路類の地中化工事の元請け実績など)▽工事監理企業(土木関係建設コンサルタント業務の入札参加資格認定、道路の車線減少を伴う交通規制を実施した電線共同溝、もしくは情報管路類の地中化工事の監督支援の元請け実績など)▽維持管理企業(土木関係建設コンサルタント業務の入札参加資格認定、道路構造物保守点検業務の実績、維持修繕工事の入札参加資格認定など)としている。
 道路の防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観形成の観点から、電線共同溝を整備し無電柱化するもの。PFI手法の導入は、地方公共団体への同手法の普及を図ることを目的に先行的に行うものと位置付けている。

【BTO(Build-Transfer-Operate)方式】民間事業者が施設の設計、工事と工事監理の業務を行い、整備完了後に施設の所有権を中部地方整備局に移転する。その後、民間事業者は事業期間が満了するまで対象施設の維持管理業務を行う。

(提供:建通新聞社)