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建通新聞社(静岡)
2025/08/18

【静岡】東静岡アリーナ 整備・運営の事業者募集

 静岡市は、PFI方式の一種であるBT+コンセッション方式での東静岡地区のアリーナ整備・運営の事業者募集を始めた。参加表明書の提出を9月29日から10月3日まで持参か郵送で受け付ける。単独の企業か、複数の法人で構成するグループで応募する。
 入札説明書などに関する説明会と現地見学会を8月21日に予定しており、8月19日まで申し込みを受け付ける。
 応募資格で、2015年度以降、延べ床面積5000平方b以上のスポーツ施設の新築設計や、新築工事の元請けとしての完成実績などを求める。建設を担う企業には、25〜26年度の資格認定で、総合点が建築一式820点以上であることも条件。電気、管、土木を分担する場合、電気820点以上、管780点以上、土木一式840点以上とする。
 静岡市がアリーナ整備・運営事業で採用するBT+コンセッション方式では、事業者がアリーナの設計と建築を行い、市に所有権を移転するとともに対価を市から受ける。その後、市が事業者にアリーナの運営権を設定し、事業者が運営権対価を市に支払うコンセッション方式を採用。この運営権対価の金額と設計・建設費を相殺して最終的に市が支払う金額となる予定価格は300億円(税込み)とする。
 市内にある既存施設では開催できなかった、プロスポーツの試合や大規模コンサートなどの大型イベントを開けるアリーナとして整備する。要求水準は、延べ床面積で2万5000〜3万平方b程度、席数はプロスポーツや音楽興行時8000席以上、最大収容人数1万人程度。メインアリーナとサブアリーナは、それぞれ独立して利用できるよう想定することも求める。メインアリーナはイベントの準備時に11d程度の大型車両が直接乗入れできる床構造、開口部であることが条件。
 構造形式は、構造性能、経済性、工期、建築計画との整合性などから、最適な形式を採用する。
 B.LEAGUE PREMIER(男子バスケットボール)とSVリーグ(バレーボール)など各種スポーツ興行のライセンス基準に準拠する必要がある。
 静岡県建築物環境配慮制度(CASBEE静岡)のSランクと、ZEB Ready以上の認証を取得するよう定めている。
 アリーナ予定地はJR東静岡駅北口付近の、葵区東静岡1ノ29他の2万6359平方b。国道1号に面する。
 26年7月に特定事業契約を締結、26年7月〜30年3月を設計・建設・開業準備・施設引き渡しの期間とし、30年4月に運営開始、60年3月までを維持管理・運営期間とする予定だ。

(提供:建通新聞社)