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建通新聞社四国
2025/08/15

【高知】ぢばさんセンター 縮小・廃止を検討

 高知県産業振興センターは、老朽化が進む高知ぢばさんセンターの将来のあり方を考える「第1回ぢばさんセンター大ホール等あり方検討会」を開き、現状維持の大規模修繕か縮小、廃止するのかを検討し、2025年度内にまとめる方針を示した。
 1986年に建設された同センターは、大ホール(収容人数5000人)と研修棟、関係団体が入る事務所棟の3棟で構成。規模は大ホールが鉄筋コンクリート造2階建て延べ4610平方b。研修棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ734平方b。事務所棟が鉄筋コンクリート造5階建て延べ2522平方b。屋外駐車場は2カ所で、第1駐車場(137台)、第3駐車場(400台)がある。
 老朽化により施設に不具合が生じてきたことから、どのような工事が必要なのか将来の財政負担などを協議するため、22年度に中長期保全計画を策定。23年度の理事会で修繕工事の今後の取り組みの方向性が承認された。耐用年数は60年で、長寿命化工事により80年に延ばす場合、大ホール、研修棟、事務所棟の改修には約7億1500万円の工事費が必要とされた。コロナ禍以降、イベントの自粛やオンライン商談の普及などの要因が加わり大ホールの利用件数や稼働率が低下、全体の収支もマイナスが続いている。
 検討会では、高知県が検討する県民体育館の再整備の方向性により、同センターの機能と重複する可能性があることや、広い駐車場の利点などを説明。これらの現状を踏まえ、秋以降に開催する同会で方向性を検討する。

提供:建通新聞社