庄川水系流域委員会の第6回会合が19日、北陸地方整備局富山河川国道事務所大会議室で開かれ、整備計画内容を点検したところ、新たに戸出徳市地区で急流河川対策が必要とした。
河川整備の状況では、堤防整備の実施により計画断面堤防の割合は、整備計画策定時点(2008年)の約72%から約82%まで向上。急流河川対策は当初計画5カ所のうち4カ所で完了した。左岸の戸出徳市地区では洪水により洗掘が発生し、みお筋の絶えぬ変化が確認され、新たな整備が必要としている。
当面(25−30年度)の事業については、急流河川対策を大門地区で継続するとともに、戸出徳市地区で新規着手。下流部にある新庄川橋(旧)と万葉線橋梁の架替事業を行う。31年度以降には、和田川の支川合流点処理や大門地区の堤防整備を実施するとした。利賀ダムでは、24年度にダム本体工事および押場貯水池法面対策工事に着手し、継続して推進していく。10月31日の次回以降に事業再評価を行う。
委員長に就いた手計太一中央大学教授は「今年も豪雨被害があり、県民の災害への意識も高い。県民に河川整備計画を説明し、理解してもらうことが重要だ」と述べた。