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日刊建設工業新聞
2025/08/20

【鳥取】レイアウト案めぐり意見/鳥取駅リ・デザイン会議

 JR鳥取駅周辺の再整備に向けた「鳥取駅周辺リ・デザイン会議」(座長・谷本圭志鳥取大学大学院工学研究科教授)が18日、鳥取市役所であり=写真=、今年度の取り組み状況や再整備のレイアウト案を確認した。レイアウト案を巡っては、出席者からタクシー乗降口の位置を駅北口近くに配置すべきではなどの意見が上がった。
 案は、北口広場からまちなかへのアクセス性向上、バリアフリーの観点から平面横断を基本とした計画としている。
 駅北口の西側には複合施設1階と北口広場を一体的に活用できるよう配置。複合施設西側に交通広場や駐車場も設ける。バスターミナル機能は駅北口の東側に移転させ、駅改札に近づけ、公共交通の利便性を向上させる。
 タクシーや一般車の利用は南口側をメインに据え、高速・貸し切りバスの乗降口を南口交通広場へ集約させる。
 会議では北口のバスターミナル、南口の交通広場に関して出席者からおおむね了承が得られた一方、タクシーや一般車の乗降口となる北口交通広場を巡っては「乗降口から駅改札までが遠い」「複合施設の1階部分にタクシー乗り場を入れ込む形で、駅改札に近づけても良いのでは」など意見が出た。また、谷本座長は事務局である鳥取市に対し「麒麟のまち圏域の中心は鳥取市。再整備事業は魅力ある圏域にする最後の機会だと感じている」としたうえで、「(財政面で)身の丈より少し背伸びをしても良いのでは」と提言した。
 今後のスケジュールは、来年3月までにかけて整備計画の原案を取りまとめていく。

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