高島市商工振興課は、県と市町の連携による産業用地開発事業を進めていく「マキノ町西浜の農地約17f」について、今後の事業スケジュールを明らかにした。
今年度は基本計画を策定し、下半期に測量調査。26年度は各種調査(環境・文化財等)を行い、27年度以降に基本設計・詳細設計、用地買収・造成工事、分譲へと進めていく考え。県と同市の役割分担としては、県は▽用地取得、▽調査、▽設計、造成工事等、事業主体として全体の進行管理。同市では、▽用地交渉、▽地元調整、▽産業用地までの上下水道やアクセス道路などのインフラ整備を進めていく。
対象となるマキノ町西浜地先(農地)は約17fで、現在、県による基本計画策定が進められており、JR湖西線マキノ駅至近の北側に位置し、同地域は原子力発電施設等周辺地域企業立地支援事業(F補助金)の交付対象地域になっていることから、立地企業は電気料金の補助を受けられる。また、その一部は工場適地として経済産業省の選定を受け、開発に係る各種法規制など支障なく同市都市計画マスタープランとの整合性が取れる。そのほかにも、近隣にマキノ工業団地が立地しており、連携や波及効果も期待し、産業用地化になれば、隣接する国道161号の整備促進、JR湖西線の利用促進、福井県嶺南地域との広域連携強化など、他の政策課題推進との相乗効果が期待でき、北部振興の政策目標である関係人口の創出、新たな経済圏・生活圏も創出し、事業効果を見込んで、製造業などの誘致を目指す考え。
なお、近隣にあるマキノ工業団地(全5区画)は、潟Tンコープラスチック滋賀工場、トクデン潟}キノ工場、クリモトポリマー且賀工場、三ツ星コード潟}キノ事業所、トーワ潟}キノ工場の5社が立地している。
提供:滋賀産業新聞