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北陸工業新聞社
2025/08/26

【石川】災害対策軸に編成作業/県9月補正予算で知事裁定始まる/「業者は足りているのか」

 石川県の今年度9月補正予算の知事裁定が25日から始まった。馳浩知事は会見で「引き続き、地震、豪雨、金沢競馬場などがポイントになる。位置づけとしてホップ、ステップ、ジャンプのステップ予算とし、次の復興に進むための足元を踏み固めたい。金沢競馬場は現場の調査を速やかに行い、設計などの段取りを整えたい。もっと早くレースを再開させたかったが、馬への抗生剤の投与、調教などが必要だった」と述べた。
 知事裁定は土木部、農林水産部、競馬事業局からスタート。本田琢土木部長は今月6日からの大雨に伴う公共土木施設等の被害状況を報告し、22日時点で124件、約74億円に上り、うち県管理施設は56件、約56億円とした。「今後、現地調査などを進め、10月から災害査定に着手し、早期の復旧を目指す。河川の堆積土砂の除去では洪水被害を抑制してきた実績を踏まえ、氾濫河川を含め、県下全域の河川で堆積状況を総点検した上で、来年の出水期までに土砂除去を実施し、防災・減災対策に万全を期す」と強調した。
 農林水産部からは今回の大雨による農林水産関係の被害状況について、808カ所、約22億円(22日現在)に上ることが報告。競馬事業局は同被害額を約3億円とし、浸水宿舎の修繕などが必要とした。
 馳知事は地震や豪雨被害の復旧状況を踏まえ、「(作業にあたる)業者が足りているのか。土木部としっかり連携して欲しい」と指示した。

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