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建通新聞社
2025/08/26

【大阪】大阪府内建築 1084社の経審ランキング

 建設業情報管理センター(CIIC)が公表している建設企業の経営事項審査(経審)結果のうち、@売上高A2カ年(または3カ年)平均完成工事高B評点YC八つの経営状況分析指標―による総合ランキングを5月30日時点のデータを基に独自に集計した(※)。今回のデータは、大阪府内に本社を置く主工種が「建築一式」の企業1618社で建築一式の完成工事高の元請け比率が50%以上の1084社を抽出。四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、過去4回の調査でいずれもトップだった積水ハウスが3位に順位を落とし、松建設が初めてトップに立った。
 松建設は、売上高以外の3項目がトップ10入りし、経営面の評点Yが2位、経営状況分析指標が3位と好位置に付けて全体の1位を獲得した。2位に入った大和ハウスリフォームは、売上高と完工高でトップ10に入らなかったものの、経営面の2項目がそれぞれ1位となり、経営状況の好調さで上位に食い込んだ。積水ハウスは売上高が2位、建築平均完工高が3位だったが、経営面の2項目でトップ10入りを逃したのが全体の順位に影響した。

■売上・完工高は大和ハウス、積水、竹中の上位陣変わらず

 4項目のうち、売上高は大和ハウス工業が5兆円、積水ハウスが3兆円、竹中工務店が1兆円をそれぞれ超え、3社で他を圧倒している状況は変わらず。以下、2000億円台が奥村組、鴻池組、大和リース、パナソニックホームズの4社、1000億円台が淺沼組、ヤンマーアグリジャパン、錢高組、近鉄不動産の4社。建築平均完工高は、24年11月時点の調査に続いて竹中工務店が1兆0774億6725万円でトップ。2位大和ハウス工業、3位積水ハウスなど上位陣の顔ぶれに変化はなかった。

■経営面は大和ハウスリフォームがトップに

 経営面について、今回は評点Y、経営状況分析指標とも大和ハウスリフォームが1位となった。評点Yは1400点台の大和ハウスリフォームに続き、松建設など6社が1300点台、南海辰村建設など10社が1200点台だった。この他、1100点台は11社、1000点台は57社、900点台は120社となった。
 経営状況分析指標では、700点台が大和ハウスリフォームと生和アメニティの2社、699〜650点は松建設、生和コーポレーション、南海辰村建設、星光ビル管理、プレジオの5社となった。649〜600点は42社、500点台は259社、400点台は336社。400点未満の企業は440社あった。

※売上高、建築平均完成工事高、評点Yは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標(@純支払利息比率A負債回転期間B総資本売上総利益率C売上高経常利益率D自己資本対固定資産比率E自己資本比率F営業キャッシュフローG利益剰余金)は、経審結果にあるデータをそれぞれ100点満点で得点化して独自に算出した総合得点で順位を付けた。これら企業としての儲けや経営安定度を見る四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。
取材協力・JME
 ※ランキング表は建通新聞電子版に掲載中

 提供:建通新聞社