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建通新聞社(中部)
2025/08/28

【愛知】プロロジス 東海市でマルチテナント型物流施設に着工

 プロロジス(東京都千代田区)は、東海太田川駅西土地区画整理事業地内の産業物流地区に計画していたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク東海1」の整備に8月27日から着手した。投資額は約500億円。同社の物流施設では東海地区最大規模となる。2027年5月に完成する見通しだ。
 施工者は西松建設(東京都港区)とTSUCHIYA(岐阜県大垣市)の共同企業体。設計は西松建設が担当した。施設規模は鉄骨造4階建て延べ約16万0900平方b。建設地の敷地面積は約7万2800平方b。
 同施設は、フィートコンテナを含めた大型車両が各階にアクセスできるダブルランプウェイを備えた中央車路型の物流倉庫。1フロアは最大で約3万3000平方b(約1万坪)となっており、4階は最小区画2644平方b(800坪)からの分割にも対応する。最上階には、施設内で働く従業員の休憩スペースとしてカフェテリアを2カ所に設置。北西に位置するカフェテリアからは、東海市の工場夜景を望むことができる。
 さらに同施設は、同社の中部地方における災害時拠点施設として位置づけられ、非常用発電機や燃料保管用の地下オイルタンクを配置する予定。また、防災センターや入居企業に事務所などへ最大7日分の電力供給が可能となる他、断水時には30日程度の給水を可能とするなど、災害対応にも配慮した。
 8月27日に開いた起工式では、プロロジスの山田御酒代表が「東海エリア最大規模の物流施設になる。高速道路、空港、消費地に近い立地だ。東海市や周辺開発事業と連携して、にぎわいを創出する施設にしたい」とあいさつ。また、施工者を代表して登壇した西松建設の細川雅一社長は「中部支社管内においては最大規模の工事になる。周辺では、商業施設やマンション、住宅など同時進行で事業が動いているので、安全最優先で取り組んでいく」と述べた。
 建設地は、西知多道路に新設される大田インターチェンジ(仮称)に隣接。名鉄太田川駅にも近く、名古屋市内や名古屋港、中部国際空港などへも良好なアクセスを確保している。
 さらに、隣接地には「プロロジスパーク東海2」も計画。同施設は、敷地面積約2万9300平方b、4階建て延べ約6万3700平方bのBTS型物流施設として開発する。


提供:建通新聞社