みよし市は、新たな火葬場整備に向け基本構想をまとめた。施設は建物面積1500平方b程度を想定する。敷地面積は建設用地に駐車場用地や環境緑地を盛り込み6000〜7000平方bと設定。9月上旬をめどに候補地を決定する。
同構想によると、新火葬場は必要諸室の検討や想定する会葬者の人数などから、平屋の建物面積1500平方b程度と算出した。必要火葬炉数は3炉と設定した他、動物炉1炉を検討、予備炉は設けない。
この他、炉前ホールは火葬炉1炉に対して一つの炉前ホールを構成、火葬炉数別に面積試算した。会葬者数は30人を想定し、炉前ホールは会葬者が余裕をもって入室できる面積を確保する。待合室は3室を設ける他、待合ロビーを含め対応する。
火葬場の敷地は建物用地約1800平方b、駐車場用地(構内道路含む)約1500平方bと試算、合わせた約3300平方bを建物建設に必要な敷地とした。これに環境緑地を加えた敷地は全体で約6600平方bと推計し、敷地の立地や形状などを考慮して想定面積を6000〜7000平方bと設定した。建設候補地は現在、選定委員会により選定を進めている。自然環境条件や社会的条件などから1次選定で絞り込んだ候補地に対して2次選定で評価する。
基本理念は「すべての人にやさしく心穏やかに見送りできる施設」。基本方針として、@全ての人にやさしく葬送の場としてふさわしい施設A時代のニーズに応えつつ心穏やかに故人を送り出すことができる施設B周辺環境に配慮して誰もが安全安心に利用できる施設C環境負荷を抑えて維持管理しやすい持続可能な施設―を掲げた。
同市の火葬事務は現在、委託する豊田市の古瀬間聖苑で行っている。火葬事務のひっ迫などを理由に33年度末までに事務委託廃止の意向が示されていた。これを受け設置した「火葬場在り方検討会」による協議の結果、みよし市単独による整備を打ち出した。
同市では建設候補地を踏まえ今後、事業方式や概算事業費、整備スケジュールなどを盛り込んだ基本計画に着手、25年度末までに策定する。26年度以降で都市計画決定や環境アセス、施設設計などを進める。
基本方針・基本計画は火葬研(東京都千代田区)が担当。
提供:建通新聞社