県は工事をはじめとした契約全般に、10月から電子契約を導入する。教育委員会を含む知事部局等各機関の契約が対象だが、システムの異なる警察本部は当面除外する。導入に当たって事業者向けに9月、説明会を開く。WEB形式で事前申込不要。電子契約サービスの概要や操作を説明する。
従来の書面(紙)による記名・押印に代えて、インターネット上で電子データの契約書(PDF)により契約を締結するもの。発注者である県がクラウド上にアップロードした契約書に、受注者(契約相手方)が電子署名とタイムスタンプを付与する。契約書をアップロード後、受注者に署名依頼メールが届く。契約書は電子契約サービス上で保管される。
県は、デジタル変革(DX)に取り組む上での考え方を示した「県デジタル変革(DX)推進基本方針」に基づき、サービス導入に向けた取り組みを進めてきており、昨年度には財務規則を改正。運用環境の整備を経て、10月1日以降の入札公告、指名(見積もり合わせ)通知分から適用する。
県が締結する工事、工事関連委託業務、物品等契約全般で電子契約が行えるが、契約相手方の環境に応じて、従来の書面による契約も残す。法令の規定により書面の作成が義務付けられている契約等も除く。
警察本部についてはネットワーク環境が整い次第の導入となる。
事業者向け説明会は、ZOOMによるWEB開催で9月22、25日の全6回。開催当日までに県総務部入札監理課ホームページに掲載するURLから参加する。各回先着順で、接続できるのは第1〜5回が500回線、第6回300回線。説明会の動画を後日、入札監理課HPに掲載する。
説明会の開催時間は両日@午前11時〜正午A午後1時〜2時B午後3時〜4時。
(提供:福島建設工業新聞社)