守山市教育委員会は、公募型プロポーザルを実施した「(仮称)守山市民運動公園屋内温水プール整備設計等業務」について、佐藤総合計画関西オフィス(大阪市中央区)を優秀者に決定した。同業務で今後、2025年度(令和7年度)末までに基本設計、26年度(令和8年度)上半期に実施設計を行う。建設工事スケジュールは26〜27年度(令和8〜9年度)を見込み、分離発注(建築、電気設備、機械設備等)の予定。
屋内温水プールの建築予定場所は、守山市石田町地先の計画敷地約6200平方b(専用通路含む)。守山市民運動公園内のソフトボール場南側(現・交通園)。市民の心身の健全な発達やスポーツの振興に寄与する施設として、世代を超えた健康づくりや仲間づくりの拠点とするとともに、深刻な老朽化が進む小中学校プール施設を集約し、子どもたちの安全・安心な授業環境の実現を図る施設、既存施設や景観と調和し、公園のにぎわいや魅力を向上させる施設として整備することを目指す。
優秀者の提案では、3つのエリア(親水・遊具・林)に囲まれた立地を活かし、自然と人の交流を促す「三方屋根のプール」がコンセプト。プール空間と3つの軒高さを持つ空間で構成する。軒下空間「つどいのテラス」が園内の動線をつなぎ、にぎわいを生み出す。公園施設のスケールに沿った建物構成とし、遊具エリア側(南)の共用部は小さなボリューム、大きなプール空間は広いソフトボール場に面する北側に配置(25bプール〔7レーン+スロープ〕、児童用プール)。事務・更衣機能は中央に集約する。プール棟の構造はRC造で、塩素と湿度への耐性が高いPCaPC(プレキャストコンクリート・プレストレス)大梁とハーフPCa版により無柱大空間を実現。プール棟以外はS造平屋建とする。
審査委員会の講評によると、優秀者は、大人数が同時に利用する学校授業利用に対してプールサイドのスペース確保や円滑に利用できる動線計画など、よく検討されていた。また、市民運動公園に対しても、高さや開き方について3方向に独自性を加えるなど、各周辺エリアの特性に応じたつながり方が提案され、公園利用者や本施設利用者が自然と交流でき、憩いの場として立ち寄りやすい公園の拠点施設が実現されていたことが高い評価を受けたが、見学スペースや更衣室の拡充、プール室内の荷物置場の確保、自転車練習場の配置や面積の再検討、自転車置場からの雨に濡れない動線の確保など、主に学校利用時の利便性向上を念頭にした改善点についても指摘がなされた。こうした課題についてはさらなる検討を進め、関係者間で十分な協議と調整を重ねることで、より質の高い施設整備計画へと発展していくことを祈念するとしている。
提供:滋賀産業新聞