蕨市は、西公民館等複合施設整備事業費として2カ年継続費総額12億3764万5000円を編成する9月補正予算案を明らかにした。錦町3丁目に立地している西公民館と老人福祉センターを集約した上で、錦町5丁目地内の敷地に移転整備する計画。事業費の内訳は2025年度が3億939万円、26年度に9億2826万円を組み入れる格好となっている。
市立病院の移転改築先に西公民館などが立地する敷地を充てるため、錦町5−12−14(敷地面積約1000u)で集約・移転改築する計画。
基本設計段階では、新施設の規模をRC造3階建て、延べ床面積1500u程度と想定。主な機能配置は▽1階=エントランスホール、コミュニティラウンジ、図書コーナー、多目的室▽2階=和室、会議室、団体連絡室、防音室、美術室▽3階=集会室、調理実習室、倉庫――だった。
基本・実施設計をカトウ建築事務所埼玉事務所(さいたま市、電話048−762−9767)が手掛けている。
旧仮設庁舎跡地を活用する賑わい交流拠点整備事業も進展があった。敷地内に民間機能、公共機能を設ける計画となっており、民間機能については飲食店のコメダを選定済み。基本協定を締結した後、26年2月に営業を開始する見通しだ。
公共機能部分に関しては、プロポーザルで「蕨宿にぎわい交流拠点整備共同企業体(代表構成員=高砂建設、構成員=桑子建築設計事務所)」を契約候補者に選定。9月議会に工事請負契約締結議案を提出している。
その後は敷地内に整備する物販施設や広場の管理、ソフト事業などを行う運営事業者を別途で公募する予定だ。
予算が可決されれば一般会計に9億9950万4000円を追加し、累計総額が338億5966万円となる。
提供:埼玉建設新聞