静岡県とIHI(東京都江東区)、IHI運搬機械(東京都中央区)は8月27日、県庁内で「次世代エアモビリティ」の社会実装に向けた連携協定を締結した。2社が持つ立体駐車場の開発ノウハウを生かし、ビルや立体駐車場などの屋上に「空飛ぶクルマ」の離着陸場を設置することを目指す。
鈴木康友知事は「観光をはじめ救急、災害時など幅広く活躍が期待されている。インフラ整備や離着陸に関する新たなルールづくりを共に進めたい」と述べた。IHI常務執行役員の二瓶清氏は「民間企業だけでは実現が難しい部分もあるが、地域の皆さん、県のさまざまな関係部署と連携しながら地域の発展に貢献したい」と応えた。
連携事項は▽屋上に離着陸場を整備するに当たっての課題抽出、検討▽機械メーカーとも連携しながら、機体の運航プロセスの検証▽新たな制度やルールの制定に向けた規制緩和の検討―など。
「空飛ぶクルマ」は電気で動き、垂直に離着陸できるのが特徴。県は2024年12月、空飛ぶクルマを県内で導入するための計画「静岡県次世代エアモビリティ導入促進ロードマップ」を策定している。
(提供:建通新聞社)